キャンプ。
昨日のテレビで、最近出来たキャンプ場の紹介をやっていた。
テントは据え置き、床は整備されたタイル、ベッドあり、電子ケトルあり、大きなカフェで食事ができる、などなど。
面倒なところはすべてやってくれていて、苦労せずにキャンプ気分を味わえる施設らしい。
まぁ、キャンプ気分では行くべきところではないように思えるけど、ホテルとしてなら、悪くないな、と思った。
ただ、「キャンプのいいトコ取りした施設」と紹介されていて、そこはやっぱり違和感があった。
というか、兼ねてよりの「キャンプ」と同じ領域でくくるべきではないでしょう、と思った。
「キャンプ」という存在が、広い意味で受け入れられることは、よいことだと思う。
ただ、従来の、自分たちでテントを立て、食事を作って、空を眺めながら夜を過ごすような「キャンプ」をすることで味わえることと、この新しく出来た「キャンプ」で味わえることは、結構、違いがあると思う。
前者のカタチで言えば、「つくる」楽しさ。
後者のカタチで言えば、「やすむ」楽しさ。
とか。
どちらも味わえなくはないと思うけど、度合いは大きく違うと思う。
ラクすることで味わえるもの、知れること、と、苦労して味わえるもの、知れることが一緒だったら、そもそも「キャンプ」なんて受け入れられてこなかったでしょうに。
従来の「キャンプ」の市民権を丸借りしようとするから、
内野・外野から、ナンチャッテとか、○○風だ、とか言われちゃうんじゃないかな。
市民権の与え方を間違うと、結局、損でしかないと、思いました。
こういうエンターテイメント風のジョークみたいな感じ、イヤだなぁ。